近年、電気代の高騰が、家計を圧迫しています。
2016年に小売電力自由化が本格的に始まり、様々な電力会社を選択できる環境が整いました。
これにより、消費者は自分のニーズやライフスタイルに合ったプランを選べ、電気代削減や環境への配慮がより容易になりました。
エネルギー供給業者から独自の特典やサービスが提供されることも多く、よりメリットを享受できるチャンスが広がっています。
この記事では、「Looopでんき」の特徴について、メリット・デメリットなどをまとめました。
申込方法も解説しますので、ぜひお読みください。
- 電気代が高くて、家計が大変!
- 電力自由化の恩恵を得たい!
- 電気を安価な時間帯に消費したい!
Looopでんきの概要
Looopでんきは、株式会社Looop(ループ)が運営する電力会社です。
株式会社Looopは、2011年に設立、2016年から新電力「Looopでんき」として一般家庭向けに電気の販売を開始しました。
供給エリアは一部離島を除く全国です。
また、2019年より東京ガスエリアにおいて、都市ガス「Looopガス」の供給を開始しました。
Looopでんきとセットで契約すると、電気料金単価が1円割引になるサービスを提供しています。
<会社概要>
会社名 | 株式会社Looop(ループ) |
---|---|
設立日 | 2011年4月4日 |
所在地 | [本社] 〒110-0005 東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー15階・22階 |
料金プラン「スマートタイムONE」
出典:Looopでんき
Looopでんきは、2022年12月から新プランの提供を開始しました。
プランの名称は、「スマートタイムONE」。
市場連動型のシンプルでわかりやすいプランです。特徴をみていきます。
基本料金はゼロ円
出典:Looopでんき
「スマートタイムONE」でも、従来のプランと同様に基本料金はゼロ円です。
使用した分だけ料金を払う仕組みです。
30分ごとに変わる電力量料金単価
多くの電力会社では、数か月前の燃料価格に基づいて「燃料費調整額」を算定し、月ごとに電力量単価を決定しています。
一方、Looopでんきの「スマートタイムONE」では、この電力量料金単価の一部が30分ごとに変動する、いわゆる「市場連動型」です。
日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して、電力量料金単価が決まります。
「スマートタイムONE」の電力量料金
電力量料金の計算は、以下の通りです。
とてもシンプルで、分かりやすい計算です。
下図のとおり、「燃料調整単価」は別途設定されていません。
「電力量料金単価」に、電力調達にかかるコストがすでに反映されています。
出典:Looopでんき
スマートタイムONEのメリット
実際のところ、Looopでんきの「スマートタイムONE」はお得なのでしょうか?
メリットを確認しましょう。
燃料価格によっては他社プランよりもお得
出典:Looopでんき
「スマートタイムONE」は市場連動型の電気料金プランです。
燃料の市況価格が高い時期は、市場連動型でないプランより多少割高になりやすい傾向です。
一方、燃料価格が落ち着いている通常時であれば、他社のプランと比べて割安になる傾向にあります。
公式ホームページには「料金シミュレーション」があり、他社との電力代比較できます。
ピークシフトで電気代がお得に
出典:Looopでんき
Looopでんき「スマートタイムONE」の電気代は、30分ごとに変動します。
電気の単価は一般的に、日中は割安で、夜間は割高になる傾向にあります。
- 単価の高い夕方に外出し、買い物をする。
- 単価が安い午前中に掃除・洗濯をまとめてする。
- 夜の単価が下がったタイミングで、お風呂を沸かす。
アプリでスマートに
出典:Looopでんき
Looopでんきでは、電力量料金の変動単価を、公式サイトとスマホアプリで公開しています。
電気が高い時間帯・安い時間帯を知らせてくれるので、契約者は電気の使用を積極的に調整することができます。
当月の電気代予測機能や請求額の確認機能などもある、便利なアプリです。
解約金・違約金は不要
Looopでんきは、最低契約期間の縛りはなく、解約金もありません。
気軽に試しやすいプランです。
供給エリアは全国
Looopでんきは現在、一部離島を除く全国で電気の販売を行っています。
スマートタイムONEのデメリット
ピークシフトできないと割高傾向
ここまで見てきたとおり、「スマートタイムONE」の電力量料金は30分ごとに変動します。
需要の高い時間帯を避けて電気を使うこと=ピークシフトが難しい方は、期待通り節約できない可能性があります。
オール電化住宅向けプランがない
他社のオール電化住宅向けプランでは、エコキュートなどの電気給湯器が稼働する夜間の電気料金を、割安に設定しています。
一方、Looopでんきは、オール電化住宅向けの電気料金プランを提供していません。
そのため、オール電化住宅では電気料金が割高になってしまう可能性もあります。
セット割・オプションプラン
ガス割
出典:Looopでんき
Looopでんきは、東京ガスのエリア限定ですが、都市ガスも供給しています。
都市ガスも同時に契約すると「ガス割」が適用され電気料金単価が-1円割り引かれます。
例えば、電気を月間400kWh利用した場合、ガス割によって電気代は年間4,800円安くなります。
出典:Looopでんき
eneco(エネコ)
出典:Looopでんき
Looopでんきには「eneco(エネコ)」という環境価値を高めるサービスがあります。
CO2排出量を減らしたい、再エネ割合を増やしたい、とお考えの方も多いのではないでしょうか。
enecoをオプションとして付けることにより、貢献できます。
Looopでんきを契約した後、マイページからの申込となります。
Looopでんきの申込方法
Looopでんきの申し込み
出典:Looopでんき
Looopでんきは、公式Webサイトから申し込みができます。
以下の情報が必要となります。webで申し込みの際に準備しておきましょう。
- メールアドレス
- クレジットカード情報
- 現在契約中の「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」
- 電気使用開始日(引っ越し先の新規申込の場合)
<お申込みの流れ>
WEBで申し込み
供給開始日を確認
お申し込みから1〜2週間後に、Looopでんきより「供給開始日」の連絡がメールできます。
電気の利用開始
現在ご契約の電力会社の解約手続きは、Looopでんきが行います。
契約者は、何もすることはありません。
まとめ:Looopでんき
いかがでしたでしょうか。
Looopでんきは、市場連動型の電気料金単価を採用したプランです。
電気の需要が小さい時間帯、例えば一日のうちでは9時~14時にかけて電力量料金単価が安くなる傾向にあります。
料金単価が安い時間に電気を使うことで、大きな節電効果が得られます。
Looopでんきの公式サイトまたはアプリにて、30分ごとの料金単価が「でんき予報」として公開されています。
「ピークシフト」により、電気代の節約を行いましょう。
この記事は、以上です。
以下は、お得情報です!
よろしければ、どうぞ。
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電力会社選定の相談
自分のライフスタイルに合う電力会社を知りたい場合、プロに相談する方が早くて確実です。
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電力消費量を減らす
省エネは今から即可能です。
まずは、LED照明への交換をおすすめします。交換したその日から、電気代節約ができます。
その他の節約
固定費の節約は、電気代だけではありません。
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